温故知新

 

  人生は、白駒の隙を過ぐるが如し、とも、光陰矢の如し、とも申します。
私の生きた明治、大正、昭和、平成は、日本の長い歴史のなかでも、また、岡山県や備前市、それに私の生まれ育った伊部地区の歴史から見ても、正に、有史以来の激動と激変の時代であったと思います。
 貧困、文明化の到来、伝染病、戦争につぐ戦争、戦後の混乱、軍国主義から民主主義への転換、農業中心から工業中心への移行、そして、さまざまな人々との出会いと別れ。これらの出来事を、記憶にたよりながら書き綴りました。
 自伝は、最初、私の子供や孫への遺言のつもりで執筆をはじめましたが、途中から、自分を育ててくれた愛する郷土、伊部の昔の行事や出来事、学校教育などを思い出すままに書き残すことにしました。
 物質的になに不自由のない豊かな生活を楽しんでいる現代の若い人達が、自分の祖父母や両親が、つらく苦しい時代を一生懸命に生き、血のにじむ努力を重ねて今日の杜会を築いて来た長い苦難の歴史を知り、その教訓を生かし、より立派な礼会をつくる、この本がその何億分の一かの参考になれば、これ程うれしいことはありません。

 そして、同時に、長い人生の中で、数限りない多くの皆様方に、助けられ、励まされ、教えられ、導びきくださいましたことに対し、この場を借りまして心から厚く御礼申し上げます。

 

平成3年12月 - 備前市伊部姑耶山にて 榊原 勤 -

目 次

・ 生いたち編
   父・母の思い出、弟、妹の思い出、伊部の恩人・松本鹿蔵町長
・ 少年時代(大正時代)
   授業の内容、学校の行事、子供達のくらし、子供の遊び、当時の服装、当時の食事、

   伊部の行事、伊部に電灯がともる、御大典、品川白煉瓦工場の建設、バスが走る、

   電話の敷設
・ 青年時代編(就職・軍隊・結婚)
  品川白煉瓦入社、品川争議、青年団入団、消防団活動、忌部(伊部)神社、徴兵検査、

  結婚
・ 参戦の記編(満州事変・支那事変・大東亜戦争)
  寒さとの戦い・満州事変、血と涙と泥にまみれた支那事変、新兵を訓練した大東亜戦争
・ 戦後編(物不足と混乱)
   物不足と終戦直後、占領軍に直訴、大水害、農民組合、再度の品川勤務と立体農業、

   PTA活動、町議会議員立候補、皇居清掃奉仕の思い出、赤穂線の開通、山陽新幹線直訴
・ 備前焼編
   ヒヨセ・粘土のこと、心に残る名工
・ 心に残る友人・知人編

・ 海外旅行編(20ヵ国訪問)
   中国雑伎団公演
・ 開発と建設編
   姑耶山の開発、姑耶山の由来、割烹旅館・陶里苑
・ 和意谷陶芸村建設編
   陶芸村建設の経緯、未来への提言
・ 家族編

姑耶山の夜桜を愛でる榊原 勤・静江夫妻
姑耶山の夜桜を愛でる榊原 勤・静江夫妻

土は生きている…

生きている土を使って

私も生きている。

  天人窯・榊原 清人

〒705-0001

 岡山県備前市伊部2523

Tel 0869-64-1582

Fax0869-64-1534

天人窯の所在地(MAP)

      ロクちゃん
      ロクちゃん